朝は雨が降っていたが、起きてみると久々の晴れ。このスキにFrogに乗らないと、また雨の日々となるやもしれず。
いろいろと考えたすえ、7速化についての発注も詰めておかないといけないので、和田サイクルへ行くことにした。じつはインター8でもいけるかもしれないという打診があったのだ。
いろいろ知りたいことがあったので、まずは和田サイクルまで輪行することにした。駅まで行き、新宿直行の電車に乗る。あとは新宿で中央線に乗り換えて、荻窪で組み立てて青梅街道を走り、和田サイクルというコースにした。
新宿駅での乗り換えは、ホームが離れているため、Frogを担いで歩くのは、やはり重たい。カタログ値10.5Kgだが、いまやいろいろなものがついているので12Kg近くになっている可能性がある。
でもって、中央線に乗り換え、荻窪下車。組み立てている間ににわか雨。少し待っているとほとんどやんだので、のろのろと走り出す。途中、ポツポツと降る雨を感じながら和田サイクル到着。着いたときには雨はやんでいた。

和田サイクルにはブロンプトン7速化の依頼がたくさんきている
さっそく和田さんに、インター8の可能性を訊くと、なんとか入ると思うという答え。インター7は確保してあるけど、インター8とどっちにする? と訊かれた。
判断のためにスペックシートをみせてもらった。
インター8 インター7
型番 SG-8R20 SG-7R45
総合ギア比 307% 244%
ギア比
1速 0.527 0.632
2速 0.644 0.741
3速 0.748 0.843
4速 0.851 0.989
5速 1 1.145
6速 1.233 1.335
7速 1.419 1.545
8速 1.615
OLD 132ミリ 130ミリ
ホール数 36H 36H
スプロケット 16/17/18/20/21/22/23T
重量 1750g 1465g
ギア比はインター8の方が高いが、重量もすごい。元のSRAM T3が911gだから、インター7で500g弱、インター8で770gも重量が増える。折りたたみ自転車としては、軽いことに越したことはないがどうしたものか。
リアスプロケットは、シマノの推奨は16Tからだが、14Tからいけるそうである。それ以下はハブにチェーンが干渉してしまうとのこと。
しばらく悩んでの結論はインター8にしてもらうということにした。しかし、実際にインター7仕様のFrogの後輪を見て、スポークが特殊なものだったため、それが作れるのかどうかということから始めたいとのことで、時間はかかることになるという。
それでも、インター8仕様のFrogはまだ日本にはないので、ぜひともお願いしますと頼んでしまった。インター7の確保は破棄するので、他のインター7改造の人にまわしてあげてくださいということに。
でもって、電卓で仮想のリアギア数を計算してみる。スプロケットは14Tを使うものとした。
1速 27T
2速 22T
3速 19T
4速 17T
5速 14T
6速 12T
7速 10T
8速 9T
なんということだ。内装3段のトップと変わらない。SRAMの内装3段ではリアスプロケットに12Tを使っているので
1速 17T
2速 12T
3速 9T
となっている。インター8にした場合には、4速、6速、8速が3段と同じギア比ということになる。内装3段の各ギアの中間にギアができ、軽い方へは3段も増えることになる。
和田さんに、トップ側はほとんど変わりませんよというと、あとはフロントギアの取替えだねという答え。明快である。
とりあえずはフロントはそのままにしておくので、後輪が組めた段階で連絡をもらうことにして、和田サイクルをあとにした。本日のイベント「和田サイクルから自走で帰る」に挑戦だ(笑)。
帰宅コースは適当に
どうやって帰るかということで、まずは経堂をめざすことにした。2年前まで住んでいたので土地勘はある。経堂からはウチまで帰ったことがあるので、経堂までたどりつければ、自動的にウチへ帰れるというじつにシブイ計画だ。
以前に加藤さんに経堂までの道の半分ほどを教えてもらったので、その道をいくことに。
ところが、記憶というのはあやしいもので、その道だと思っていた道が、まったく違うことがわかった。
世田谷区だの杉並区の道は、昔の農道のなれの果てだから、道が直角に交わってない。曲がる場所を間違えてしまうと、どんどんと深みにはまるという底なし沼のような道だ。タクシーの運ちゃんにいちばん嫌われている場所でもある。
なんて言っているそばから迷った。しかしまぁ、なんとなく方向だけはわかるという根拠のない自信で適当に走る。もはやどこへ着いてもいーけんねという態度だ。
道の標識、線路を発見するたびに、方向は間違いないと確認した。結局、井の頭線の久我山付近へ出てしまった。

井の頭線に出会う
久我山といえばその昔、原稿取りに通った街であるからして、ここの道もわかるのである。久我山病院を越して、中央高速の下を横断、その先へ進むと、町の様子が変わっていた。
目印にしていた畑もない。道も立派になっている。立ち並ぶ家の様子も違う。さすがに10年前の記憶は現在に通用しないようだ。

こういう道だと走りやすい
それでもなんとか甲州街道と環八の交差する高井戸へ出られた。ここから裏道を通り、元住んでいた場所を越えて、世田谷通り方面へ走る。

ここが元住んでいたとこの近くの水道道路
できるだけ環八の歩道は走りたくないという理由からだ。しかし、環八からはつかず離れず走ろうという魂胆である。
やがて東名高速の用賀インター付近へ出る。ここは横断歩道がないので、歩道橋を担いで渡った。ここで、まだ明るいから二子玉川から多摩川サイクリングコースを走ろうとしたのが敗因だった。
迷走、迷走、また迷走
環八を走って246へ入り、二子玉川を越すのもつまらないので、岡本あたりを走ろうとしたのがいけなかった。岡本3丁目までは知っているのでスイスイと走っていったが、その後、道に迷った。
坂の登りになるのがいやなので、平坦か下る道を選択していたのが敗因のようだ。
二子玉川をめざして何度も行きつ戻りつしてしまった。暗くなって高島屋玉川SCのネオンが見えたので、やっと方向がわかりそちらへ向かう。

二子玉川についたときにはかなり暗くなっていた
これでまだ明るいうちに多摩川サイクリングコースを走って帰るというもくろみは崩れた。だが、まだなんとなくぼんやりと明るさが残っているので、多摩川サイクリングコースを走って帰ることにした。
サイクリングコースへ入ると、ほとんど人や自転車が見えない明るさ。こんな場所を無灯火の自転車が走っているのがコワイ。何を考えているのだ。
こちらは電池式のライトEL-500IIをつけ、EL-400をフラッシングさせ、リアのテールライトをつけて走る。こちらからは路上の人や自転車が見えないので、よけてもらうためだ。

サイクリングコースはかなり暗い
小蝿のような虫の大群の間をつっきったり、暗いのでほとんど速度は出せない。夜のサイクリングコースは走る道としておすすめしない。
緊張感を強いられたが、なんとか帰宅。梅雨の晴れ間のひと走りとなった。
走行距離 37.3km
走行時間 2時間46分
平均速度 13.4Km
最高速度 38.5Km
積算距離 630.8Km