今日は第二日曜。となればニフティ自転車フォーラムの定例多摩川オフの日だ。
天気予報では雨のち晴れだが、朝7時に起きると雨が降っていた。もういちどそのまま寝ようかとも思ったが、掲示板を見ると、世話人、でき氏によって「開催宣言」が書き込まれていた。いそいそと準備を始める。
いつもは9時20分すぎに出発するのだが、今日はその時刻にまたパラパラと大粒の雨が落ちてきた。しばらく様子を見て、やんだら出発することにしたが、9時45分ごろにやむ。それからFrogを組み立てていたら、出発は9時55分となってしまった。
これは急がないと出発時刻に間に合わない。今日は昼食の買い物もせず、いつものガス橋からサイクリングコースへととりついた。
コースの河川敷の部分には、ところどころ大きな水溜りがあり、速度的にも思ったペースで走れない。これは遅刻するかもしれない。
10時はとっくにすぎ、時間は進むが距離が稼げない。途中、後ろからクロスバイクに追い越しをかけられたが、とてもゆっくりと抜かれた。ペースを上げるためにもしばらくついていくことにした。
クロスバイク氏を追いかけていると、気になるのか、何度も後ろを振り返る。で、少しスピードを上げる。で、こっちもついていくためにスピードを上げる。とはいっても、時速20キロ〜21キロというぐらいのものなのだが、2キロほどついていったら、最後には全力で逃げていってしまった。
おかげて、こちらはなんとか10時30分に着けそうな感じになった。当初のままでは、10時40分すぎを予定していたのだ。
出発ギリギリに到着
やっとのことで二子玉川の集合地点へ到着。すでに出発の儀式ギリギリである。着くなり名簿記入用紙を渡され、そのまま出発の儀式へ。今日は人も少なめの10人ほどだ。
自己紹介で12インチのFrogで来ましたというと「こんな日にはクイックエースで来ればいいのに」と非難される。
Frogにショッパーという意味のないフル装備でウケをとろうという魂胆だったので、内心しまったと思う。
「まぁ、ドロヨケもあるし」などといいわけをするが、今日みたいな日には大きな車輪のランドナーのような自転車の方が走りやすいのだ。
出発時のミーティングで、上流方面は水溜りの大発生がつげられた。史上最大規模であるそうだ。今日は苦難の道を走りに来たのかもしれない。
まずは登戸まで走る。天気は雲が多く、空気もヒンヤリとした感じだ。重く垂れ込めた雲のように、今日のFrogも重たい。なんだかこいでも進まない感じなのだ。
朝は遅刻しないようにと走り。今は団体に遅れまいと走っているので、重たさの原因についても「しばらく自転車の乗ってなかった自分の根性ナシ」と片付けてしまうことなった。
ぬいぐるみを可愛がる少女たち
やがて登戸到着。少しだけ人数が増えるが、ここで離脱という人もいる。プラスマイナスで微増といったところか。
以前の掲示板の書き込みで、登戸茶屋の1軒が全焼していたというのがあったが、本当に燃えて崩れていた。原因不明の火事だったそうだ。

登戸到着もスッキリしない天気
加藤さん夫妻は、今日はモールトンで参加。ドロヨケがついてないので、かなり泥しぶきがあがってシートチューブにまとわりついている。
その昔の自転車よもやま話で、ロードレーサーに乗っている人は、ハガキをくわえて走るというのがあった。前輪で巻き上げる泥しぶきを口にくわえたハガキで遮断し、目に入らないようにするというのだ。
子供ながらにへぇ〜という感じで読んでいたが、あながちウソでもなさそうだ。速度の速い自転車ほど、泥しぶきは垂直に近くあがっていく。
世話人でき氏の自転車のサドルには、アライグマ? のぬいぐるみ(一説にはバッグ)の「世話人の証」がついている。
これに通りすがった小さな女の子2名が目をつけた。「かわいー」と言ってなでている。
それは動物と違うぞ、ただのバッグだ。しかも年季の入った世話人にかたりつがれてきたものなのだ。だいぶ汚れてもいるぞ。などと皆が心の中で叫んでいる声が聞こえてきたかのような錯覚があったが、気のせいだろう。
それはなにかほほえましい光景だった。
何がそんなに気に入ったんだい?

これがかわいいアライグマ?
走り出せばいつも向かい風
登戸を出発、多摩水道橋を渡り東京都へ。いよいよ水溜り本番である。河川敷のサイクリングコース上に長大な水溜りがあった。速度を下げれば走れるだろうと水溜りに入ると予想外の深さ。Frogの小さな車輪ではハブまで水没してしまった。
一瞬、Frogのカタログのハイコ・ミューラーを思い出す。噴水の中をFrogで走っている写真だ。ある自転車店では、本当に水の中を走っていいのかと憤慨していた、いわくつきの写真である。その状態を再現してしまった。すまんカエルよ。
つぎからは水溜りを避けるようにしたが、道路脇の土の部分はすでに泥沼状態。ぬるぬるとした感じでまったく進まない。
進まないといえば、本日のFrogも進まない。こぐのをやめるとすっと止まってしまう感じだ。原因はわからないものの、そんなものだと片付けていた。
昼食時には人が増え
やがて昼食場所へ到着。最後尾なのでコンビニへの買出しをどうするかわからない。いつもは朝に昼食を買っておくのだが、本日は遅れそうだったので、昼食場所についてからコンビニ買出しをしようと思っていたのだ。
場所を訊ねると、かなりややこしい。一人の方(お名前わからなくてすみません)が、連れて行ってくれた。途中で買出し組とすれちがう。
弁当を買い、戻って食べようとするとtosh氏が到着して冷凍チャンポンを温めていた。今日は起きたのが10時半という大遅刻だそうだ。

いつもより少ない人数
「本日の古い物」といって、1969年発行の『最新サイクリング百科(鳥山新一著)』を差し出す。げーとかうわーとか、さまざまな反応とともに、何人かが見に来た、そのなかには高地氏、本日、左手小指を骨折したばかりというHIS氏も含まれていた。
HIS氏はオフ会にこようとして、自宅付近で転倒し骨折してしまったとのこと。自転車はこうしたことがあることを、街中のママチャリ連中にも知ってもらいたいものだ。速度に関係なく転倒、骨折なんてことがある、ヘルメットなしだと、頭蓋骨折なんてこともあるのだ。ついでに自転車保険にも入っておきたいものだ。
HIS氏、病院へ行った帰り道とのことで、昼食場所に現れた。オフ会参加ではなく、あくまでも帰り道ということを強調していた。
自転車に自転車を載せる?!
昼食時にFrogにつけたショッパーコンフォートもどきの話題になる。今日は荷物を運ぶためよりも、Frogにつけるとかなりでかいので、ただのウケねらいだ。
何に使えるのかという話となり、オフ会の弁当買出しに使う。このまま旅行用の荷物を詰めるなどという案が出る。
7キログラムのものまで載せられるというと、加藤さんが「じゃ、トレンクルが載るね」という。
ひぇーと驚くが、重量的には制限内だ。トレンクル6500は6.5キログラム。おそるべき自転車である。
重量はクリアできても、大きさの問題もある。自転車に載せて運べる自転車だと、いったい何がある? ということで、ハンディバイクやゼロバイクではないか? ツノダのロビンなんてのもある。などという会話に。
しかし、自転車に載せて自転車を運ばないといけない状況はあるのだろうか?
外国ではキャンピングカーも大型化したものを持っている人もいて、バスのようなキャンピングカーに普通乗用車を牽引して走り、キャンプ地の近所は乗用車で走るなんてことをしているという。
そんなことを思い出したが、自転車では無理だなぁ。
Frog試乗会

気になるようだ
昼食後、Frogを熱心に見つめているのは初めてオフに参加したGA9氏だった。東叡社のすばらしいランドナーに乗っていたが、この12インチの小さなFrogも気になるらしい。かなり長いことながめていたので、試乗してもらうことにした。
とはいっても、かなりあちこち手を加えているので、オリジナルの乗りごこちとは違っている部分も多い。おおむね、普通では乗りにくい方向へチューンナップされている(笑)。
「時速何キロぐらい出ます?」と訊かれたので、むちゃくちゃ脚を鍛えている人がケイデンス100ぐらいで乗れば30キロ以上と答えた。遅いと思われただろうか。
本日はさらにもう1名の試乗があり、Frogは人気者だった。某Yグループの第二京浜沿いの店で、7万7000円で売られているというと、欲しくなった人もいたようだ。
子載せ自転車も多数出現
いつしか頭上の雲もなくなり、晴れ間がのぞいている。だいぶ天気もよくなってきたので、日焼け対策が必要だが、まだ準備をしてこなかった。

これから出発、帰路につく
昼食後、帰路につく。河川敷の道を走るが、帰りも向かい風気味だ。Frogが重く感じることもあり、それほどの速度も出ない。
しばらくいくと、先に出発したはずのさんぽ氏、ayakoさんが、とてつもないいきおいで追い越していき、すぐに見えなくなった。スプリントレースでもしているようだ。
こちらはゆっくりと淡々と走り、水溜りをのろのろとよけていく。
午後になって天気がよくなってきたので、人の出も多くなっている。なかに、子供を載せて走っている何台かの自転車を見かけるが、親子ともヘルメットなし、子供にのみヘルメット、親子でヘルメットといろいろな組み合わせで走っていた。
子供用のシートはしっかりとしたものを使って、ヘルメットをかぶせるのがいいと思う。走っている最中に、子供がシートから横へ身体をずらし、手を出していて、さらにノーヘルというのはあぶない。その横をこちらは追い抜いて走るわけで、車体幅よりも手を伸ばしてくるのは、親が注意をした方がいい。
全国の親御さん、安い金額で保険に入ったと思って、ヘルメットをかぶらせてもらいたい。
ハンドルステムがうるさい
本日のFrogは重く感じるだけでなく、ハンドルポストがかなりギシギシと鳴る。だんだんと緩んできたのだろう。ギシギシ音はかなりうるさく感じられるようになった。
登戸茶屋での解散を前に、ハンドルポストの鳴りを気にしていると、でき氏、tosh氏が工具を出してくる。
ナットをまわそうとするが回らない。ハンドル折りたたみ部の構造がイマイチわからないのだ。でき氏の圧倒的なパワーで、ナットが変形しはじめたので、冷静に考えることに。
結局、押さえ金具自体にネジが切ってあり、外に見えるナットは緩み止めのものとわかった。押さえ金具のネジをアーレンキーで締めて調整し、ナットを締めた。これでギシギシ音がなくなった。
ここで、でき氏が離脱。後はtosh氏と帰るだけだ。

これだけ着けていれば重いわなぁと思っていたが
問題はタイヤの空気圧だった
二子玉川へ到着し、立ち話をする。なんだかFrogが重くて進まないというと、リアのタイヤの空気がだいぶ少ないようだと指摘された。
さわってみると、かなり少ない感じだ。そこで、空気を入れるが、普通の状態でもリアのハブとリムの間は距離がない。この間、買って来たバルブアダプターを使用してみる。
英式で90度変換し、英→米変換バルブを使って米式バルブへつなぐ。口がネジになっているので、装着とはずすときが面倒だ。
気圧はわからないが、入るとこまで空気を入れる。かなりな回数ポンプを動かしたので、だいぶ空気が抜けていたようだ。
その後、着脱式ボトルケージの話なんかをしているうちに、矢野口のY'sバイクガレージへ買い物へ行くことになった。
多摩川サイクリングコースの丸子橋から、東京側の大田区サイクリングコースを走ることにした。
走り出すと、前よりは軽く走れる。tosh氏が、前より速度が出てますよという。今日の重たさはタイヤの空気圧が低いためにおきていたのだ。ほとんど終盤に気がついたために、かなりなロスをしてしまった。
今日はなぜか疲労度が高かったのだが、ここしばらく自転車に乗れなかったためかと思っていた。原因はそれだけでもなかったらしい。
乗る前には各部の点検は忘れずにしないといけない。今日は遅刻しそうなんで、あせって家を出たのがいけなかったのだ。
まだあった激安Frog
大田区サイクリングコースで、多摩川大橋に近づいたところで工事により進めなくなった。自転車で渡れる歩道橋があったので、そこから街中を走ることにした。
思っているより距離があるのと、道がわからないので、進む方向に自信がない。tosh氏がGPSで方向を見つけようとするが「使い方を忘れた」とのこと。それでも、しばらく格闘しているうちに「前方100メートル」ということがわかる。
指示される方向へ従って走り、無事に店へ到着。店前にあるパイプにチェーン錠でつないで店内へ入った。
さっそく、1階にあるFrogを見に行くと、3台が7万7000円で売られていた。定価11万円の30パーセントオフだそうだ。これはかなり安いと思う。5月の連休中に見たまま、まだ1台も売れてないようなので、人気がないのだろうな。クレジットも可と書いてあったので、よほど売りたいらしい。
tosh氏の買い物も済み、第二京浜の多摩川大橋を渡り、多摩川青少年サイクリングコース始点へ。ここから1キロほど走り、tosh氏と別れサイクリングコースを離脱。
帰宅すると、腕が真っ赤に日焼けしていた。夕方からの日差しでもあなどれないものである。夏場の日焼け止めも本気で考えないといけない。
本日はタイヤの空気圧に泣かされた多摩川オフだった。
他のオフ会レポート
ayakoさんのとこ
ニフティ自転車フォーラム「兎と亀」
走行距離 57.3Km
走行時間 3時間39分
平均速度 15.6Km
最高速度 29.8Km
積算距離 688.1Km