2005.05.15

5月15日。第6回東京・南会津サイクルトレイン2日目

 朝7時、食事の時間に起こされる。二日酔い以前の状態、まだ酔っ払い状態である。
 肝臓のアルコール分解能力は1時間につき、体重1kgあたり、純アルコール1gだという。
 オレの場合は76Kgの体重だから、1時間に7.6g分解できるとなる。まぁ、2〜10%はそのまま排出されてしまうというので、もうちょっと飲めるか(笑)。
 睡眠を8時間でみると、その間に処理できるのは60.8gになる。
 ビールだとどれぐらいになるのかというと。
 Xml×0.8(比重)×0.05(度数)=60.8g
 ということなので、Xmlは、1520mlとなる。ビールの500ml缶3本だ。
 実際には飲み始めの午後7時から12時間なので、2280mlが限度ということになる。これは500ml缶4本とちょっとだ。
 まず、ビールは何杯飲んだかわからない。日本酒も小さなちょこでだが、何杯飲んでいるのかわからない。最後は焼酎のウーロン割りにしてもらい、4、5杯飲んでいる。
 まぁ、5〜6時間ではまったく分解できない量であることは確かだ。
 まっすぐにすら歩けないので、自転車は無理だ。午前中はリタイアさせてもらうことにした。
 これがホテルや旅館であれば、チェックアウトタイムに追い出される。いままでにも尾道の街や大阪の街で、大二日酔いで公園のベンチで寝たり、役所のロビーでぐったりしたりと、いつも「やってもうた」状態になる。
 まったく学習能力がない、ねずみのアルジャーノン以下の学習能力だ。
 それにしてもツムットのおとーさん、おかーさん、すみませんでした。
 
起きたら雨が降っていた

 午前11時、出発だとツムットのママリンに起こされる。なんとか動ける状態だ。
 天気は悪く、かなりな雨が降っている。午前中から雨が降ったりやんだりだそうで、Aコースはすでに走行を止めて喫茶店へ退避しているという。
 雨の中を走ると、退避しているレストランMUUに到着。このMUUは完全予約制レストランとのことで、ただの雨宿りに使わせてもらっているのだ。
 雨も強くなってきたので、自転車はクルマで運んでしまうことにしたとのことだ。


雨が強い


JAのバスで移動することに

 こちらはMUUで合流。少し待っていると、バスが到着した。このバスで会津田島方面まで移動する。
 昼食は河原、その前にアスパラ狩りがあるが、どうなることやら、皆を乗せたバスは走り出した。

アスパラ狩り

 アスパラと聞くと、「アスパラでやり抜こう」というフレーズがすぐに出てくる昭和生まれだが、参加者の誰にもわからなかったようだ。
 田辺製薬のドリンク剤「アスパラ」の1964年のCMソングで、弘田三枝子が歌っていた。なんてことに気づいてもらえなかった。
 まあ、さびしいけど、年代が違うので気づくのは無理だろうね。
 ちなみに田辺製薬の「アスパラ」にはアスパラギン酸が含まれ、疲労回復、スタミナ増強に効果があることから命名されたそうだ。


午前中はダートコースなのでみなさん泥ハネがしている


今だけ天気がいい

 そんなことはどーでもいい、アスパラ狩りだ。バスを降りると、奇跡的に晴天となっている。
 1人ずつ袋とはさみをもらい、取り方の説明をうける。袋の上下に青い線が入っていて、その長さより長い物を取るとのこと。それは約30センチだ。それ以下のものは、まだ成長を待たないといけないのだ。
 畑にはあちこちにアスパラが生えている。アスパラはユリ科の植物で、宿根草である。根が残っていればまた出てくるものらしいが、種からの発芽は2〜3週間で、収穫できるようになるまでに3年はかかるとのことだ。収穫までは大変だが、いちど伸びてしまえば、株分けでも生える強い植物ということだ。
 ならばということで、袋をあてて30センチ以上のものをはさみで切る。根が残っているなら、また芽が出てくるということで、罪悪感なく切らせてもらう。
 7〜8本で袋いっぱいになった。
 このアスパラを持ち、河原での昼食だが……。
 歩きながら、とれたてのアスパラを生でかじってみた。ほんのり甘く、草の香りもしてうまい。


アスパラ畑


にょきにょきとはえているアスパラ


袋の線にあわせて


ぎっしり詰める。スーパーならいくらだ?


みんなの目の色が違う

橋の下で震えながら食べる

 昼食時には、また雨となっていた。ぬれないよう、橋の下で炭火が起こされ、そこでアスパラを焼く。
 メインはお弁当だ。


橋の下が昼食会場。天気がうらめしい


アスパラを焼く


豪華なお弁当


 雨と冷たい風とで、かなり寒い。橋の下で少しでも暖かそうな場所を探して、うろうろとする。まるでホームレスの一団だ。
 2日めは、のんびり会津体験ではなく、会津サバイバルツァーなどと、参加者は喜んでいる。これも、大勢で行動しているから楽しいのだろう。1人で走っていて、雨だと、気分も落ち込むだけだが、大勢では逆境もまた楽しい。


クルマのが風除けになり暖かいという集団

火が恋しい

 炭火で焼かれたアスパラはとうもろこしのような香りがする。マヨネーズ、みそ、ワサビ醤油など、いろいろなものをつけて食べる。
 そのままで、口の中に入れたときに広がる青臭さというか、葉っぱの香りというか、ホロにがさが絶品でうまい。
 腎臓や肝臓の機能回復にも効果があるとされるので、二日酔い者としてはなるべく食べておきたいものだ。
 アスパラを焼き終わった後の炭火で、割り箸を焼いたりして焚き火状態で暖をとる。寒いので火があると、人は集まってくるものだ。ついでに焼き芋なんて声もあがるが、芋はないのだった。芋はないぞと言うと、女性陣は「いやーん」と悲しそうだ。それほど焼き芋には魅力があるということだろうか。


やっぱり火は暖かい

造り酒屋を見学

 食後は「国権」という日本酒を造っている国権酒造を見学する。
 5月は酒造りの季節ではないので、がらんとした工場で、酒造りの話を聞く。みなのお目当ては試飲らしいが、二日酔いなので、酒の匂いでちょっと気分の悪さが戻ってくる。


国権酒造の門


工場へ入る


酒造りの説明を聞く


仕込み桶


現在の温度管理をしているタンク

 仕込み水を飲んだ後は、試飲だ。いろりのある部屋で、置いてある酒をそれぞれ勝手に飲む。2口ほど、もらってみたが、二日酔いではあまり飲めない。
 吾妻さんの「失踪日記」では、二日酔いで気分が悪くても日本酒だけは飲めるとガブガブ飲むくだりがあるが、身体が丈夫な人なんだろうな。


試飲中 一吉に人気が集まっていた

 気分的にぐったりとしてしまったので、酒を買う気分にもなれず申し訳ない。元気であれば、2本ぐらい大吟醸を買うつもりだったのだが、買わずに店を出てしまった。通販でも買えるようなので、飲んでみたい人はどうぞ。

純米大吟醸 一吉 720ml

純米大吟醸 一吉 720ml 3,000 円

純米吟醸 国権 720ml

純米吟醸 国権 720ml 2,000 円

 酒蔵見学するなら、2月がシーズンまっ盛りなので面白いとのこと。やっぱり、造っているところを見るのが面白いと思う。
 
温泉でおしまい

 国権酒造からはそのまま会津高原へ向かい、会津高原駅のすぐ脇にある、「夢の湯」へ。
 源泉かけながしで薄めもせず加温もしていないという温泉は、少し熱めだ。
 浴槽の前に大きな全面ガラスで、外の景色が良く見える。すぐ近くを会津鉄道の電車が走っていくので、きっと丸見えに違いない。
 男湯はいいけど、女湯はどーなっているのだ? などと話しながら、湯につかる。



日常が待つ東京へと続くレール

楽しいサイクルトレイン

 風呂上り、自分で打ったそばとアスパラをみやげに持ち、帰りの電車を待つ。
 まわりでは、各自が輪行の準備をしたりしているが、Frogは昨日から輪行袋の中なので、なにもすることがない。
 本日は自転車に乗ることはなかったが、知らない場所へ行くことは楽しい。
 今回はGPSであるMio168RSを持っているので、どこを通っているのかがよくわかった。ただ、やはり4時間ほどで電池がなくなってしまう。予備バッテリーを預けたバッグに入れっぱなしだったので、充電することができなかったのは失敗。



やっと来た「たびじ」

 気温が低いので、ホームで電車を待つ間が寒い。
 そして、電車が到着すると、車内はすでに楽しく宴会状態だった。これも団体貸切電車ならではの光景だろう。
 2日間、いたれりつくせりの応対で、スタッフの苦労には頭が下がる。つぎの開催は9月とのことだ。
 夜8時20分ごろに浅草へ到着。別れは寂しいものだが、また来ようなどと思いつつ、次は飲みすぎないようにしようと固く心に誓ったのであった。
 なんて何度も誓ってもダメだからなぁ。誰か見張って止めてくれる同行者募集します(笑)。


マッチパックは荷物の増減に対応してくれるし、無理やり詰め込めるので便利だ

aizu050515
2日めのバス移動コース 1日目の自転車コースを逆走する。わずか30分ほどの距離だ

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2005.05.14

5月14日。第6回東京・南会津サイクルトレイン

5月半ばだというのに寒い

 いよいよ「第6回東京・南会津サイクルトレイン」の当日だ。朝5時半には電車に乗っていなければいけないので、午前3時半起き。
 普段は寝るのがその時間だから、夜10時ごろに寝てはみたものの、午前1時に目がさめてしまった。それからは寝付けない。布団のなかでネットを見て、午前3時半に起きる。
 東京の気温も低い。天気予報では会津も曇りのち雨、気温は7度ほどと冷え込むらしい。
 ドライシャツの上にヒートテックシャツを着て、長袖Tシャツ、サイクルジャージ、ジャケット、下はインナータイツをはいて、真冬なみの防寒仕様とした。
 夜明けの街を駅へと向かう。風が冷たいので、着ているものはちょうどいい感じだ。
 電車は、線路内に人の立ち入りがあったとかで、7分遅れの運行となった。駅前であせって折りたたみをしたのに、無駄になってしまった。
 南武線、京浜東北線、常磐線と乗り継ぐ。朝の電車は朝帰りのにーちゃん、ねーちゃん、おっちゃんたちで、どんよりとした夜の雰囲気を引きずっている。けばいねーちゃんやあやしい外人、まだ酔っ払いのおっさんなどを乗せて走る。シートではその上で横になって人が寝ていたりする。
 輪行袋とマッチパックを両肩にかつぎ、、バギープラスを手に持っての移動はだんだん重みがきつくなってくる。ギックリ腰にならないように、荷物を持ち上げるときにも注意しないといけない。


これだけ持つと重いス

集合地点でまごつく

 やがて北千住へ到着。JRで行ったので、東武線側へ移動する。この集合地点がわかりづらかった。受付は階段下の外で、改札前ではない。
 わからないので、いちど改札内へ入ってみると、輪行袋のかたまりを見つけたので、そちらへと向かう。すると、受付は外だというので、輪行袋とバッグを置き、改札の外へと出る。改札前にしてもらうとわかりやすかった。
 受付がすむと、再集合までに約40分ほどの時間ができてしまった。駅のまわりをうろつくと、立ち食い店で「冷やし中華」を発見。
 その昔、「全日本冷やし中華愛好会」に属しててたものとしては、食べておかないといけないだろう。いや、別に義務ではないんですけどね。
 朝7時に冷やし中華を注文。ちょっと待ってねと立ち食いの店ではかなり待たされる。やがて出てきたものは、「こんなものは冷やし中華ではない」と叫びそうになるものだった。
 最近のエセ本物志向で、くらげが入っているが、カニかまぼこ、コーン、金糸卵、紅しょうがという具がラーメン丼のなかの麺に乗せられタレがかかっていた。
 冷やし中華は、あやしいソーセージのような毒々しいまでの赤い色をしたハムと、金糸卵、きゅうりという色の3原色を基本とした具が望ましい。それに紅しょうがとカラシとタレをつけて皿に盛ってもらいたいものだ。
 悲しい気分で冷やし中華を食べ終える。
 ここらでトイレへ行きたくなるが、駅のトイレは改札内。団体客なので、全員がそろって改札を入るとのことで、勝手に入るわけにもいかない。
 駅のまわりの公衆トイレをさがすが、見つからない。駅のまわりは駅ビルや大規模小売店だらけだが、朝7時では開いてない。
 トイレらしき建物を発見して近づくと、交番だった。そこでしちゃうぞという気分になるが、あきらめて駅へ戻り、130円を払って入場券を買う。そして、改札内へと入る。有料のトイレだと思えばいいのだ。

てきぱきと積み込んで出発

 再集合をして、改札を通る。いろいろと注意事項を聞く。すでに朝7時半をすぎているので、土曜とはいえ人も多く、電車の出入りも多い。
 ひっきりなしにくる電車の隙間をぬうため、ホームへ降りるタイミングや乗り込む位置が綿密に設定されている。7時45分の快速が出た後、素早くホームへと移動だ。で、乗車口ごとに乗り込む人数も決められている。
 木下さんという女性と乗り込むことになった。こちらの荷物を見て、「自転車は?」という話になった。Frogがあまりに小さいので、自転車だとは思わなかったらしい。
 それぞれ輪行の人たちは、大きなリュックと大きな輪行袋といういでたちだ。Frogの輪行袋は大きなリュックよりも、少しだけ大きな感じなので、自転車だとは思われなかったらしい。
 これで、集合地点で声をかけてもらえなかったのかと思う。自転車を持っているようには見えなかったのだろう。
 ホームで輪行袋を開けて、自転車を見せていると、駅員さんも見にきた。「小さいねー」と興味深げだ。
 やがて団体専用列車「たびじ」が到着。一昔前のボックスシート車両だ。
 時間がないので、それっと自転車を運び込む。こちらは輪行袋なんで、バッグを持ち込んでカバーのかかった座席へおけばおしまいだ。やがて電車は走り出し、指定された席へと向かう。
 早朝の出発でもあり、金曜に寝られなかった人も多いようで、車内には、なんとなく調子の悪そうな人がたくさんいた。少し活気のない雰囲気だ。 走り始めた直後には、簡単な自己紹介をしたが、その後、頭からジャケットをかぶり寝入る人が多かった。


車内に積まれた自転車たち

止まっては走る、走っては止まる

 過密ダイヤの時間帯を走る臨時列車なので、あちこちで時間調整で止まる。ドアは開かないので、閉塞感は強い。
 駅で止まると、待っている客たちが一様に驚いてくれるのが面白い。電車内には自転車がぶらさがっているのだから、目立つことは目立つ。
 口をぽかんと開けて見続けるおばさんの心にには、何が焼きついてしまったのだろうか。ほぼ5分は口を開けていた。
 市街地を抜けると山の中へと入る。下今市からは単線だ。ここまでくるとPHSは完全に使えず、携帯も電波が入らない場所ができる。市街地のうちには京ポンでニュースを見ていたが、これで外界とは隔離されてしまった。なにか大事件がおきていてもわからないのだ。
 単線区間をのどかに走り、すれ違い駅では止まる。20分停車などはざらだから、のんびりと身構えてないとだめだ。
 心配していた天気は、会津に近づくにつれてよくなり、日差しがまぶしくなっている。これは暑いかも。車内でも、寝ていた人たちが起き、活気が出てくる。
 10時すぎ、持って行ったおにぎりを食べ昼食をすます。参加したAコースは「そば打ち」体験と試食があるので、あんまり昼は食べないでねんとお達しが出ているのだ。
 北千住を出てから4時間ちょっと、いよいよ会津高原駅へと到着する。限られた時間内で、自転車と人を降ろすので手際よくしないといけない。


会津高原到着、Aコースはここで降りる

天気は晴天、温度も高い

 会津高原で自転車を組み立て、初心者は自転車の乗り方の講習を受けている。天気がいいので、予想より気温は高い。真冬なみではなかった。


駅からの連絡通路を抜けると


そこは会津高原憩いの家だった


Frogの準備完了。荷物はサポートカーに預けて身軽だ

 トイレの個室を使って、ヒートテック下着を脱ぐ。ジャケットも暑いのでウィンドブレーカーで十分だ。
 やがて出発。基本的に下り基調なので、ペダルをこぐことも少ない。日差しは暖かいが、風は冷たく、身体があたたたまらないので、着ているものの調整がむずかしい。


出発するも下り坂


川なんかを見たりする


春ですねぇ


天気もいい

 平行する川を見たりと、3〜5分ごとに止まる。全然身体が温まらない。
 やがて龍福寺へ到着。山門からの杉の木などは高くそびえ、歴史がありそうだ。山号寺号は、熊野山龍福寺で真言宗豊山派とある。


龍福寺


鐘をついてはいけません


立派な杉の参道

 会津といえば白虎隊だ。その白虎隊と官軍は戊辰戦争(1868年〜1869年)のときに戦ったわけだが、この龍福寺へは官軍が泊まったとのこと。
 襖などに官軍の残した落書きがあるそうだが、見ることはできなかった。そうした背景がわからないと、寺はどこを見てもただの寺だ。今日は官軍のかわりに頭にカブトガニのようなヘルメットを載せたあやしい集団がやってきたわけだ。

いよいよ「そば打ち」へ

 龍福寺を出発し、しばらくは平地をのどかに走る。


のどかです


クルマもこない

 そば打ち体験をする山村道場へは、上り基調となる。ずーっとのぼりが続くので身体も熱くなり、汗をかく。もう1枚脱いでおくのだったと思っても遅い。前ファスナーを開けて、できるだけ風を入れながら走る。
 やがて御蔵入の里山村道場へと到着。宿泊しながら田舎暮らしを体験できる施設らしい。


さて「ソバ打ち」体験開始

 そば打ちには人数制限があるので、最初の組に入る。その間、待ち組みはそばの試食だ。
 いきなりそば粉と小麦粉を渡される。ふるいをかけながらこね鉢へといれ、水を入れていく。粉500グラムに対し、水250ccが基本だという。あとは天気や湿度、温度によって勘で水加減を調節するとのこと。
 少しずつ水を入れて練る。だんだんボロボロになってきたら水を足してまとめていく。
 むずかしい。加減がわからない。
 水が多すぎたらしく、柔らかくなりすぎたので、粉を足す。こねる。粉を足す。
 なんとかまとめて、のしていく。均一のカタチにのびてくれない。丸くして→ひし形→四角にのばしていくのだが、南極大陸の地図のようになってしまった。ここらへんに昭和基地などと見栄えの悪さを冗談でごまかす。
 のしたらたたんで切っていく。思っているよりも多くの打ち粉を使わないとくっついてしまうのだ。
 切るのもうまくはできない。均等な細い幅にはなかなかならない。まぁ、手打ちだし、太いの細いのがあってもよしと開き直って切り進める。できたら箱につめ、名前を書いておみやげだ。もー知らんもんねという気分。


こね鉢でこねる


均一にのびないものですな


太いけど気にしない

 その後はそばの試食だ。そば粉8、小麦粉2の二八のそばなので、そばの香りは強くないが、ノド越しはいい。そばつゆがかなり濃いめなので、少しつけてはすすりこむ。結局、盛り2枚を食べてしまった。
 まいうー(笑)。


待望の試食


そば湯も豪快に


Aコース参加者で記念写真

のどかな風景のなかを走る

 そばも食ったし、またまた下り基調なので楽に走れる。平均時速は14Km/h以下だから、のんびりとしたものだ。
 景色はのどかだし、水田、遠くの山々を見ながら走り、りんごの花を見る。


りんご園をめざして



りんご園到着


りんごの木にむらがるサイクリストたち


りんごの花


 りんごの花を見たのは初めてだ。こんな花だったのかと誰もが接写モードで撮影。
「都会の人はこんなもんが珍しかねー?」などと見られていたかもしれないが、ほとんど人にあわないのも田舎ならではか。
 やがて田島市街に近づき、人家も増えてくるが、それでもクルマも少なく、ゆるゆると走る。
 いきなり人の家の玄関の前をヘルメット姿の集団が走るので、家から出られず、家へも入れず状態になってしまう住人の方たちもいた。
「こんにちはー」と挨拶をすると返事が返ってきて、辛抱強く、通り過ぎるのを待っていてもらった。どうも申し訳ない。

終盤は山歩き


少し民家が増えてきたので町だとわかる

 田島町へ入ると、標高740メートルの愛宕山にある鴨山城跡を見に行く。山のなかにある城だ。鎌倉時代に、源頼朝の家臣、長沼氏が築城した鴨山城とのことだから、かなりふるい。その後、戦国時代、桃山時代と継ぎ足しして作られた城なので、いろいろな時代の築城技術がごっちゃになっている珍しい城とのことだ。
 現在では石垣などの一部しか残っていない。それも昭和の時代に復元されたものだという。


城でもあり神社でもある


鴨山城跡


復元された石垣

 この山城のまわりを歩いていくのだが、MTBではここを走るのが楽しいとのこと。先導をMTBが走っていったのだが、すぐに見失い、いつの間にか地元の人の後をついて歩いていた。
 予定コースとは違う道を歩いてしまったが、結果オーライというべきか。


ちょっと迷ったかも……、ま、いっかー。

 山に城を作るというのは、敵が攻めにくくするわけだが、急な斜面によく作ったものだ。現代なら、重機もあるが、大昔ではたいへんな作業だったことだろう。
 城下町とか武士屋敷など、時代劇で見ている光景とは違うのが面白い。すべてが山の斜面にあるのだ。
 さらに上には岩場に愛宕神社がある。何を祀ってあるのかと思ったら、城の軍旗だそうである。日本はなんでも神様になるからなぁ。

田島駅から山口温泉へ行き宿へ

 愛宕山から600メートルほどで終点の会津田島駅へ到着。ここで自転車をトラックに積み込む。
 われわれは荷物を持ち、「山口温泉きらら289」へと向かう。
 バスで30分ほどだが、ほぼ全員が爆睡していた。携帯もPHSも山道へ入ると圏外となり全滅。またしてもニュースがわからない。
 やがて温泉へ到着。大浴場や露天風呂で疲れを癒す。ってほとんど自転車では疲れていないけど。
 風呂上りのビールはがまん。ソフトクリームもがまん。宿へ着くまでのお楽しみだ。
 宿はだいくらスキー場のペンション村にある「ゲストハウスツムット」。スイスのマッターホルンをのぞむツムット氷河、ツムット村にちなんだ名前なのだろう。
 やがて待望の食事時間となる。ビールから始まり、地酒の試飲などもある。
 ここで飲んでしまうとまずいと、行く前からいろいろな人に注意されていたが、ある一線を越えてしまった。
 やめられない止まらないエビセン体質となり、止まらなくなった。まだ8時だし、大丈夫。まだ9時だし大丈夫、明日は朝8時出発だしなどと言っているあとは海馬の情報だけで行動するようになっていた。
 オーナー夫妻も夜10時すぎから、飲みに参加、ほとんどの参加者はすでに寝ているようだ。最後は主宰者の野田さんと話す。
 いろいろと開催についてのご苦労があるとのことだ。スタッフの見えない努力と、それをまったく感じさせない運営は素晴らしいというべきだろう。鉄道会社の理解と協賛も素晴らしい。
 そんな話を聞いているうちに、最後は焼酎を出してもらって飲んでいたが、いつ寝たのかも記憶がない。
 すでに立派にアルコール依存症だ。漫画家協会賞をとった、吾妻ひでおさんの「失踪日記」でも、アル中は不治の病とされている。飲まないことだけが発症を抑えることができるが、昨今の日本、24時間営業のコンビニで、いつでも酒が買える。
 そして、人が集まればお互いにつぎあって酒を飲む。これでは自制は無理だ。気づくと飲めるだけ飲んでいる。
 そして翌朝にはただの大バカ者と化していたのだった。
(つづく)


本日の走行コース

走行距離 24.04Km
走行時間 1時間44分
平均速度 13.8Km/h
最高速度 38.2Km/h
積算距離 1432.1Km

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