英国発電動アシスト自転車Gocycle
電動アシストサイクルは、通常の自転車にモーターとバッテリーを後からつけたというのがありありとわかる外観をしている。
その昔の原動機付き自転車のイメージを色濃く残しているわけだ。
21世紀となった現在、電動アシスト自転車を含む自転車の外観にも変化が欲しいと思う。
そんな自転車のイメージを少し変えてくれる折りたたみ自転車? が英国、EU圏で売られている。4月から発売されているようだが、日本では知られていないと思う。
その自転車は、元F1エンジニアのリチャード・ソープ氏によってデザインされたKarbon kinetics社のGocycleだ。価格は1198ポンドというから、日本円では18万6000円程度となる。
gocycle.comよりGocycle
Gocycleは、折りたたむというよりも分解してしまう方式で持ち運びを可能にしている。
画期的なのは、20インチの車輪は5アームでリムと一体化していて、前輪後輪の区別はなく、どちらへでもワンタッチで装脱着でき、車輪を外しやすいようにフロントフォーク、リアスイングアーム(としか呼びようがないパーツ)は片持ち式となっていることだ。
前後輪は片持ち式だ
ドライブトレインはリアスイングアームと一体化し、完全に密閉されていて、チェーンにズボンがふれて汚れることもない。
前輪車軸には250Wのモーターが内蔵され、後輪車軸には3速の内装変速機が内蔵されている。これらは車輪側にはついていないので、車輪は簡単に取り外せる。
ブレーキはディスクブレーキ、リアにはサスペンションがつき、ハンドルステムはアジャスト可能だ。
フレームの構造はとてもシンプルに見える。分解には1分もかからないとのことだ。
前輪と後輪は同一のもの。取り外しも簡単にできる。
また、雨の多い英国らしく泥よけは標準装備だ。
気になる重量だが、本体だけなら11.9Kgでバッテリーを装着すると16.2Kとのこと。
使用しているバッテリーはニッケル水素電池。バッテリーだけで4.3Kgもあるのか。リチウムイオン電池だったら、もっと軽くできるのではないだろうか?
フレーム内にニッケル水素電池を収納する
フロントフォークにモーターを内蔵しないモデルもあり、999ポンドで売られている。
しかし、折りたたむことや持ち運ぶことを考えずに、電動アシスト自転車として乗るべきものだろう。21世紀の自転車として。
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