« 残った桜を見に行ってきた | トップページ | 輪行袋にキャスターをつけた »

2006.04.07

自転車の交通取締りを強化

 最近の無謀な自転車走行については、たびたび書いてきたが、歩行者の立場からみると、確かに怖い。病気で熱があったりして歩道をとぼとぼと歩いていても、脇をかなりなスピードの自転車が走り抜けていくとヒヤっとする。
 現在の交通法規で自転車走行可の歩道は、自転車が走ってもいいので、都合によっては自分も走るが、そのときには時速8~9Kmぐらいで走る。時速12~14Kmぐらいでも、歩行者との相対速度は大きく、恐怖を与えると思えるからだ。
 
 自転車が歩行者と衝突する交通事故は平成17年に2576件起きており、4人の死者が出ている。負傷者は2355人。
 自転車乗用中の死傷者数も同じく平成17年には約18万5000人と、交通事故の全体数のなかでもかなりな割合だ。
 こうした数値は重く受け止めないといけないだろう。

 警察庁では、自転車に前科のつく赤切符を切ることを決めたようだ。ちなみに昨年の赤切符は326件とのこと。326人の自転車乗りの前科者が生まれたことになる。

 自動車免許の更新時に1時間の教習を受けるが、最近では自転車の話題が多いそうだ。車道で自転車と自動車の事故があれば、過失責任をパーセントで割るが、歩道で自転車と歩行者の事故を起こした場合は100%自転車に過失責任があると話しているらしい。

 自転車乗りは歩行者にも車のドライバーにもなる。自動車免許を持っているなら、交通法規は学んでいるはずで、自転車運転時にそれを守らないのは不自然だ。

 まだ交通マナーの問題ととらえているようだが、マナーは、法規が守られた上での、グレーなゾーンで発揮されるべきものだろう。
 それは、他人の身になって考えるという、人間にしかできない高度な認識によって行われる。マナーが守れない人は、人間の知性を捨てているわけだ。
 こういう場合には、注意では効かないだろう。したがって警察の介入もやむなしということになる。

 自転車乗りには警察の介入をいやがる人も多い。自分が交通法規を守って乗っていても、交通法規の矛盾によって、自分が法を破る場合がある。そこで捕まえられたらいやだという。
 これはまぁ、極端な例ではないかと思う。今、問題にされているのは赤信号無視、飲酒運転、無灯火運転、歩道での危険な走行だと思う。

 自転車は快適、自由、気持ちいいという啓蒙だけでなく、人の命を乗せ、他人を殺傷する能力を持った乗り物ということも広く知らせないといけないだろう。

 まずは自分で交通法規を守ることを心がける。そのうえで、危険と思われる自転車乗りを見つけたときにどうするかだ。
 都内や近所では携帯電話を使いながらの自転車走行、メール打ち走行を見る。広島県交通条例ではこれらは自転車でも禁止事項だが、他府県の交通条例にはない。だから違法ではないが、危険であることには違いない。
 こうした自転車を捕まえて注意するか? 広島県以外の町では違法でないので、何を言うかと逆ギレされるだろう。

 交通法規を守って自転車に乗っている方が少数派だと思う。交通法規を遵守する自転車乗りは、数多くの同様と見られる犯罪者(自転車の交通反則金はないので、捕まれば犯罪と確定し、科料として罰金をとられるのだ)のなかで、自分は犯罪者ではないことをアピールしていかないといけない。
 まずは自分を律することだ。交通法規は交通の流れをスムーズにするためのものだから、時と場合によっては破ってもよいとは考えず、愚直に法規を守ることから始めないと、そこから先の要求も難しいだろう。自転車レーンを作れ、自転車道を作れ、行政がいかん。と要求しても盗人猛々しいと思われるだけだ。

 全ての自転車に乗る人へ、これはあなたの問題でもありますぞ。

|

« 残った桜を見に行ってきた | トップページ | 輪行袋にキャスターをつけた »

コメント

う~ん、前科者か~( ̄~ ̄)
笑えませんな...

投稿: Ez | 2006.04.07 18:25

○Ez さん
 捕まったときに身分証明書がないと身柄を拘束されてしまうとか。自動車に乗らないほとんどの人は身分証明書なんか携帯してないでしょうしね。
 自動車は免許証があるので交通反則金制度が使えます。そうでない場合には起訴、判決、罪の確定があり、罰金を取られる仕組みです。
 これでは時間がかかるので、警察署長が略式で起訴から判決までを代行できますが、この場合は必ず有罪となります。そして前科がつくわけですな。
 今まではこれが面倒なので、警察も本腰を入れてなかったのですが、とうとう、やると決めたようです。それだけ無謀自転車が増えたということでしょう。

投稿: 米田裕 | 2006.04.08 15:05

2006.5.1から自転車の無謀運転も取り締まると聞きました。目に余る通行に厳しく対処方お願いします。
①スクランブル信号の四つ角、猛スピードで 目の前を通り抜ける。
②赤信号を無視し平然と渡る(人も同じ)。  注意すると睨まれたり暴言を吐く。
③橋梁の狭い歩道を二列横隊で無理にぶ  つかるように進行してくる。
④学生の2人乗りが目に余る。
⑤全てが己れ本位の傍若無人さが目立つ。
 注意するのも命がけ。容赦無用、徹底的  に違反切符を切って欲しい。本人のために も…。

投稿: コバヤシアキヒロ | 2006.05.01 19:11

○コバヤシアキヒロ さん
 自転車も歩行者も歩道や車道でほとんどが交通ルールを守ってません。
 警察による取締りもやむなしと考える人も多いのですが、警官も自転車の交通法規に関してはくわしくないようです。警官が自転車でパトロール中に併走してましたし、右側走ってたのを見たことがあります。
 小学生から教育して、ルールを守ることがカッコいいということを身体に刷り込まないとダメでしょうね。大人には罰則でしばらないと効かないでしょう。
 高校生が起こした自転車事故で5000万円の慰謝料判決もでましたから、そうした事例をもっと広く知らせるべきでしょう。

投稿: 米田 | 2006.05.02 17:29

先日、私は歩道を通行中に後ろから自転車に突き飛ばされ転倒・負傷しました。その時の経験から、不幸にして自転車事故の被害にあった歩行者がとれる対抗措置についてまとめてみました。

・自転車は自動車と異なり逃走されれば加害者の追跡・特定が非常に困難になります。従って、加害者を現場に留めておくことが重要です。

・原理的に自転車は起動力が小さく腕力でも容易に発進を阻止できます。事故後に加害車両が停止していれば、臆することなく真正面に立ち塞がりハンドルを鷲掴みにします。勢いがついている自転車は怖いですが、発進時にぶつかられても大したことはありません。万全を期すならグリップに手を掛けてブレーキを掴みます。

・こうして逃走手段を封じた状態で、加害者の住所氏名を調べます。写真のある免許証や学生証で確認するのがベストですが、加害者に携帯電話を出させて110番するのも通話記録が警察に残るので効果的です。

(自転車は車両ですから、事故の場合は交通事故として警察を呼ぶのが法的にも正しい手続きです。私の場合、警察官は親身に対応してくれました。臆せず110番しましょう)

・今回の加害者は、私が自転車を放さないのにたまりかね、徒歩でトンズラしました。その後、駆けつけた警察官には、ひき逃げ人身事故(道交法違反・業務上過失致死傷)として実況見分を行ってもらい、捜査を依頼しました。

・自転車は物証として警察に引き渡しました。防犯登録はありませんでしたが、製造番号などからも購入者(≒使用者≒加害者)の割り出しも可能な場合があります。

投稿: Sou | 2006.05.18 19:13

○Sou さん
 歩道で自転車に追突されましたか。もはや断固とした態度に出ないといけない気がします。信号無視は当たり前、歩道もめちゃくちゃに走ってきますし。
 免許や車体の登録制にしないと身元が割り出せないでしょうね。防犯登録されていない車体の製造番号からは、何もわからないと思います。

投稿: 米田裕 | 2006.05.19 03:12

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 自転車の交通取締りを強化:

» 警察庁、暴走自転車の取締の強化へ [ 秋沙のココログ絵記ログ]
 今回こそ本腰なのかなぁ?実効性のある取締を行って欲しいと思います。 4月12日 [続きを読む]

受信: 2006.04.08 10:58

» レッドカード [BD-1☆友の会]
「自転車 悪質違反に赤切符」(日本経済新聞 2006年3月26日朝刊) 本来自転 [続きを読む]

受信: 2006.04.09 18:23

« 残った桜を見に行ってきた | トップページ | 輪行袋にキャスターをつけた »