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2004.12.18

川崎市のサイクリングコースについての補足

 前の記事で、歩道の走行とサイクリングコースについてわかりづらい部分があるというので、補足をしておく。
 僕の住んでいる場所からいちばん近いのは、川崎市の「多摩川青少年サイクリングコース」なので、普通に多摩川サイクリングコースと書いた場合には、これを指す。
 他の市や区が作っている多摩川サイクリングコースとは関係がない。他のコースの場合には「大田区サイクリングコース」や「府中かぜのみち」といった表記をするので、多摩川サイクリングコースと記事中にあった場合は、川崎市の御幸公園〜登戸までの区間だと思ってほしい。

 川崎市の多摩川青少年サイクリングコースはサイクリングコースと名前がついているものだから、当然、

001
「自転車専用」

 のような道路標識が設置されていると思っていた。しかし、実際には

002

「自転車及び歩行者専用」

 という標識が設置され、ご丁寧に下には「歩行者用道路」なんていう表記までされている。
 これでは、歩道を走っているのと変わらないではないか。

003
歩行者用道路と書かなくてもなぁ

 川崎市の青少年サイクリングコースができたときには、名前のとおりサイクリングに使ってくださいという道だったはずだ。1970年には御幸公園〜登戸までが完成していたように記憶している。
 それが現在の標識では自転車歩行者専用道となってしまっている。つまり、歩道だが、自転車も走ってよいという道路に変更されてしまったわけだ。これは理不尽だが、理由を推測することかできる。
 道路構造令という法律(1971年施行。その後9回改正)がある。道路の種類や等級、作り方などが規定されている法律だ。
 この中で、自転車専用道として認められる最低幅が決まった。最低3メートル、止むを得ない場所については2.5メートルまで縮小可能とある。
 ところが川崎のサイクリングコースでは、幅が2.5メートルもないような区間がある。だが歩道では2メートルの幅があればいい。自転車専用道として成り立たなくても歩道ならばOKなのだ。
 でもって道路交通法の改正により「交通法第63条の4第1項の道路標識により、普通自転車が歩道を通行できることとすること」を使えば歩道も自転車が走ってよいのである。
 これで道路の拡幅工事をしないでも、標識1本で、自転車歩行者専用道路としてサイクリングコースが成り立つと川崎市は判断したのではないだろうか。
 本当のところはわからないが、こんな理由でサイクリングコースは自転車歩行者道路となり、歩行者にしてみれば、そこらへんの道路と同じように、歩道に自転車に走らせているという感覚となるのだろう。
 歩行者にも、サイクリングコースの真ん中を歩くとか、並んで道をふさぐということはやめてもらいたいものだが「歩行者用道路」と書かれてある以上、歩行者は「自分の権利」を主張しちゃうんだろうなぁ。

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